約 45,021 件
https://w.atwiki.jp/gotham/pages/51.html
自分は何故ここにいるのだろう。 思春期の青少年が一度は考えるようなことを、何故いい歳をした社会人である自分がずっと悩み続けているのだろう。 犯罪の溢れる街ゴッサムで真面目に捜査をしながら、一条薫の胸中には形容しようのない感情が駆け巡っていた。 日本からゴッサム市警に出向して以来、腐敗と汚職に塗れる周囲の環境に辟易しつつも腐らずに仕事をこなす日々。 だがどうしてだろう。この日々が何か致命的に間違っているような根拠のない妄想が脳裏から離れてくれない。 「疲れているのか…?」 馬鹿な、と弱気に過ぎる考えをすぐに否定した。 まだ二十代の半ばを過ぎたばかり、体力の衰えを感じるには早すぎるというものだ。 気を取り直して聞き込み捜査を続けようとした時だった。 「何だ…蔦か?」 足元に不自然に伸びる植物の蔦が見えた。 街中でこのような伸び方をする植物など見たことがない。 不審に思い蔦の生えているところを探っていくと貧困層が住む居住区に行き着いた。 「どういうことだ……」 この居住区はあまり衛生管理が行き届いておらず住人も極端に少ないことは一条も知っていた。 間違っても植物が自然に繁殖できるような環境ではないはずだ。 にも関わらず謎の植物は明らかにこの一帯を中心に繁殖している。 「ウワァアアアアアアアアア!!!」 奥の方から男性の絶叫が木霊した。 ただならぬ事態が起こっていると判断した一条は全速力で声のした方へ駆けつけた。 辿り着いた先にいたのは駐車場の柱にへたり込んでいる東洋人らしき男性と緑の体躯に長く鋭い爪が特徴的な怪物だった。 (何だ、この感覚は?) 明らかに非現実的な存在を目の前にしたにも関わらず一条の身体は自分で驚くほど冷静に動いていた。 自分は怪物的な存在を知っている。しかしあの怪物には覚えがない。 奇妙な既視感と違和感が脳裏を交差し続ける。 その間にも身体は敏速に動き、手にした拳銃から発射された弾は正確に怪物を捉えていた。 そして銃弾がまるで効かなかったことをも冷静に受け止める自分がいた。 「早く逃げて下さい!!」 しかし怪物の注意を一条に向けさせる効果はあったようだ。 男性が反対方向へ逃げ出したことを確認し、続けて二発怪物へ銃撃を見舞ったがやはり効果は無い。 あまりにも絶望的な状況。だが自分はこの感覚を知っている。 (そうか……、俺は……!) 不意に、パズルのピースが嵌るように一条の記憶が蘇った。 多くの犠牲を出しながら根絶した未確認生命体と姿を消したかけがえのない友人。 長野での最後の戦いから一年経ったある日、一条は休暇を利用して東京を訪れた。 警視庁をはじめとした色々な場所で挨拶回りを済ませ最後に訪問した城南大学。 そこでかつて五代雄介が買ったというシャブティの人形に触れた時、一条は意識と記憶を失いこのゴッサムに呼び寄せられたのだ。 しかし、どうやら自分はここまでのようだった。 引き撃ちしようとした一条を嘲笑うかのように怪物は一気に距離を縮めると爪を振るった。 咄嗟に転がって自身が切り裂かれることは避けられたものの銃はそうはいかず、途轍もない切れ味で銃身を半ばまで切り取られてしまった。 腹部の装飾品こそ無いが人外の能力という面ではこの怪物もグロンギと大差ないようだ、などと妙に冷静な考えが過る。 自分はもうすぐにでも死ぬだろう。ここにクウガは、五代雄介は存在しないのだから。 それでも後悔はなかった。自分が一条薫である限りこの怪物に立ち向かわないという選択は有り得なかっただろうから。 「勝手に諦められちゃ困るんだがな」 『カメンライド・ディケイド!』 「何!?」 死を目前にした一条の視界にマゼンタの戦士が飛び込んだ。 ごく僅かにクウガに近い意匠を残す戦士は円熟した動きで怪物に拳打を見舞い圧倒する。 回し蹴りで怪物を駐車場の壁まで吹き飛ばしたが相手は未だ健在のようだった。 「しぶとい奴だな。いや、俺の力が普段より落ちてるのか」 それを見た戦士はカードのようなものを取り出した。 戦士の背後にいた一条には見えなかったが、戦士はカードを腰のバックルに装填し読み込ませた。 『カメンライド・クウガ!』 「馬鹿な!?」 懐かしささえ感じる音と閃光からもう見ることもないと思っていた戦士の姿が現れた。 戦士クウガ、五代雄介にしかなれないはずの存在ではなかったというのか。 いや、よく見てみればあのバックルはアークルではない。では何故クウガになれる? 『ファイナルアタックライド・ククククウガ!!』 混乱する一条を余所にクウガが跳躍、かつて何度も見た跳び蹴りが鮮やかに怪物を捉えた。 吹き飛ばされた怪物、着地したクウガ。 やがて怪物は多くのグロンギがそうであったように爆発、四散した。 脅威が去ったことを確認したか、クウガは変身を解き一条の知らない警官の制服を着た青年の姿になった。 当然だがサムズアップはなかった。 「君は何者だ?何故クウガに……」 「なるほどな、大体わかった。あんたはクウガの世界の人間か」 「クウガの世界だと?」 「世界は広いってことだ。続きはもう少し話しやすい場所にしよう」 歩き出した青年の後を追い、一条もその場を離れることにした。 右手の甲には令呪というらしい紋様が浮かび上がっていた。 「彼が俺のサーヴァント、ということか」 少なくとも敵対的な存在ではなさそうだ。 グロンギ族の人と同じ外見をしながら氷のように冷たい瞳を知る一条は青年は冷酷な存在ではないと感じていた。 「お待たせしました」 とある喫茶店、青年が注文した先ほどのマゼンタの戦士の顔を模したような巨大なパフェが運ばれてきた。 一条はコーヒーのみを頼み一息入れることにした。 「もう察してるだろうが俺があんたのサーヴァント、デストロイヤーだ。 真名は門矢士。通りすがりの仮面ライダーで世界の破壊者とも呼ばれてる」 「破壊者…それに仮面ライダー?仮面ライダーとは一体何なんだ?」 「そういえばクウガの世界じゃ仮面ライダーの呼び名は使われてなかったな。 わかりやすく言えば、人間の自由と平和を守るために戦う者のことだ」 言われて一条はコーヒーを一口飲んでから考え込む。 確かに五代は広義的には人々の平和を守るためにクウガとして戦っていたと言える。 その意味では紛れもなくクウガは仮面ライダーと呼んで差支えない。 しかしどうも喉に魚の小骨が刺さったような違和感がある。 五代が戦った直接の理由は自由や平和のためというような、大義めいたものではなくむしろ―― 「だが、クウガに関して言えば少し違う。そうだろう? クウガが戦う理由は皆の笑顔を守るため――違うか?」 「…!何故それを?」 「言ったろ、世界は広い。そして俺は色々なライダーの世界を旅した。 だからクウガを知っているし、俺自身がクウガになることもできる」 「しかし、君ほどの戦士がいたのなら我々警察がそれを知らないということは有り得ないはずだ」 一条が見ただけでもマゼンタの戦士、いや仮面ライダーはクウガと同等の力を持っていた。 それほどの力を持つ者が五代の人物像を知ることができるほど近くにいたなら警視庁が必ず彼の存在を捕捉しているはずなのだ。 指摘されたデストロイヤー、門矢士は紙とボールペンを二つずつ取り出し片方を一条に渡した。 「今からここに俺とあんたが知るクウガの本名を書く。 そうすればあんたの疑問は解けるはずだ」 「……わかった」 クウガが五代雄介であることは警察内部以外の者に容易く公開していい情報ではない。 マスコミに露見すれば混乱や五代への迫害が起きることは間違いないからだ。 しかし聖杯戦争という全てが一条の理解を越える現象を前にそんな秘密を抱えることは意味のないことだとも気づいていた。 素直に士に従い五代の本名を書き、士が書いた紙と交換した。 そこに書かれていた名前は『小野寺ユウスケ』。名前の読みこそ五代と同じだが間違いなく別人だ。 「これは……」 「つまりこういうことだ。クウガの世界は一つじゃない。 俺が旅したクウガの世界はあんたのいた世界とは似ているだけの別世界ってわけだ。 まあパラレルワールドみたいなもんだと思ってくれていい」 「なるほど…」 実のところ、士は最初からほとんど全てを理解していた。 士の旅したクウガの世界でクウガの正体を知っている人間は八代藍しかいなかった。 つまりクウガの正体を知る警官と士に全く面識がないというのは有り得ない。 であれば剣崎一真と剣立カズマのように同じライダーに変身する別世界のクウガの知り合いだと考えた。 恐らく自分のマスターは八代藍と同じような立ち位置にいる存在なのだろう。 「で、本題はここからだ。この聖杯戦争であんたはどう動く? 元の世界に帰れるのは優勝した一組だけ、負ければ死なないまでもこの世界に閉じ込められる。 いや、さっきの化け物が他にもいるならどのみち死ぬだろうな」 「私はマスターであるより前に一人の警察官だ。人殺しや殺し合いの進行を容認することはできない。 無論、死ぬつもりもない。可能な限り脱出し、元の世界に帰還する方法を探したい」 「つまり聖杯にかける願いはないってことか?それは本当にあんたの本音か?」 試すような問い。一瞬だが一条は言葉に詰まった。 今でも五代を戦いに巻き込むべきではなかったのではないか、という後悔に囚われることがある。 もしアークルに選ばれた戦士が自分ならどれほど良かったか……何度そう思ったかわからない。 それでも。 「後悔していることがある。恐らく私がマスターに選ばれた理由もそれなのだろう。 だが奇跡に縋ってまで過去を捻じ曲げようとも思わない。君には申し訳ないが……」 「ある女がいた。そいつは自分が死んで怪物になるかもしれない時にも刑事であり続けた。 ある男に世界中の人の笑顔を守るように命令し、そして人間のまま死んでいった。 あんたがその女と同じなら、信用するに値するマスターだ。 俺は聖杯を使うより胡散臭い願望器を破壊したい。まあ利益は一致してるな」 「ありがとう」 信用の証にと握手のために手を差し出した一条だが、士はふいと横を向いてしまった。 何か不味いことを言ってしまっただろうか? 「俺はあんたの名前をまだ聞いてないんだが、マスターなら名乗るのが礼儀じゃないか?」 「そうだったな、すまない。長野県警の一条薫だ、よろしく頼む」 士は無言で手を差し出し、固く握手を交わした。 外は綺麗な青空になっていた。 【クラス】 デストロイヤー 【真名】 門矢士@仮面ライダーディケイド 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:B 宝具:A+(通常フォーム) 筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:D 幸運:B 宝具:A+(最強コンプリートフォーム) 【属性】 中立・善 【クラス別スキル】 破壊者:A 「世界の破壊者」と呼ばれ恐れられた仮面ライダー。 相手が持つ防御系スキル、宝具の効果を最大三ランクまで削減してダメージを与える。 また属性が悪かつ怪物の性質を帯びる者に対して与えるダメージが大幅に上昇する。 かつては仮面ライダーに対しても有利な補正を得られたが今は失われている。 【保有スキル】 直感:B 戦闘時、常に自身にとって最適な展開を「感じ取る」能力。大抵のことは「大体わかる」。 また未知の物事を理解しようとする際にプラスの補正が得られる。 騎乗:C 騎乗の才能。現代の乗り物及び仮面ライダーに関わるマシンを乗りこなせる。 変化:A カメンライド、フォームライドのカードを用いることにより、他のライダーへ変身できる。 【宝具】 『世界の破壊者(ディケイド)』 ランク:A レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 「世界を巡り、全てを破壊する存在」である、異端なりし仮面ライダー。 門矢士がディケイドライバーとライダーカードを用いることにより、「仮面ライダーディケイド」へと変身する。 「クウガ」「アギト」「龍騎」「ファイズ」「ブレイド」「響鬼」「カブト」「キバ」「電王」のライダーカードを所有し、その力を自在に振るうことができる。 ただしサーヴァントとしての規格に合わせ一部のライダーカードの性能はデチューンされている。 具体例は「アタックライド・クロックアップ」、「フォームライド・アクセル」、「アタックライド・インビジブル」、「アタックライド・イリュージョン」など。 変身したライダーによってステータスも変動するがディケイド通常フォーム以上のステータスを持つライダーに変身した場合はその分維持に必要な魔力消費も増大する。 またディケイドが変身できるのは各ライダーの基本形態及び中間強化形態までであり、自身が他のライダーの最強形態に変身することはできない。 『激情態』 ランク:A レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 破壊者としての使命を受け入れた士が変身するディケイドの姿。 この形態ではカメンライドを行うことなく他のライダーの能力を行使することができる。 ただし使命を終えた現在はこの姿に変身することはできない。 『真・歩くライダー図鑑(最強コンプリートフォーム)』 ランク:A+ レンジ:- 種別:対人(自身)宝具 最大捕捉:1人 携帯端末ケータッチにコンプリートカードを挿入することにより、強化形態最強コンプリートフォームへと変身する。 幸運以外のパラメーターが全て1ランク上昇し、アタックライドの効果もそれぞれ強化される。 ファイナルアタックライドで呼び出したライダーが最強フォームとなり、ディケイドの動きに連動し共に必殺技を放つ。 また周囲にいる味方の仮面ライダーを変身条件を無視して最強形態へと変身させる。 最大の必殺技はクウガ~キバまでの最強形態のライダー九人を呼び出して全員で必殺技を仕掛ける「アタックライド・テレビクン」。 【weapon】 ディケイドライバー…仮面ライダーディケイドへの変身ベルト。 内部の輝石「トリックスター」が魔力炉の機能を兼ね備える。 ただしサーヴァント化によって魔力生成量は大幅に低下しており現界、戦闘を最低限支える程度にしか機能しない。 当然霊体化している最中は魔力炉としての機能は発揮されない。 ライドブッカー…ブックモード、ガンモード、ソードモードの3種類の形態に変化する万能武器。 マシンディケイダー…ディケイド専用に開発されたバイク。 ケータッチ…タッチフォン型のディケイドの強化ツール。 カメラ…士が普段から持ち歩いている2眼のトイカメラ。 だが、彼の撮る写真は何故かいつも歪んで映る。 本人曰く「世界が俺に撮られたがってない」との事。 【人物背景】 いつの間にか光写真館に居候していた青年。素性不明で本人も過去の記憶がない。 ディケイドライバーで仮面ライダーディケイドに変身する。年齢20歳。 紅渡から、世界の融合を防ぐ為に旅にでなければならないと告げられ自分の本当の世界を探す為、世界の崩壊を防ぐ為に光夏海達と世界を巡る旅にでる。 かなりの自信家で、誰に対しても尊大な態度を取るがそれに見合う能力を持っている。 素直でなく露悪的な言動を取ることも多いが本質的には正義感の強い熱血漢。 世界を移動する度に様々な役割を振られており、この聖杯戦争ではサーヴァントでありながらゴッサム市警に務める警察官という役割を与えられている。 【サーヴァントとしての願い】 世界の破壊者らしく、聖杯と悪党を破壊する。 【マスター】 一条薫@仮面ライダークウガ 【マスターとしての願い】 警察官として殺し合いは断固拒否。 聖杯戦争を止める方法を探す。 【能力・技能】 異常に頑強な肉体を持ち、一般人では一切立ち向かえないほど強力な存在であるグロンギの攻撃を受けても耐え抜く(ただし怪我を負うことはある)。 また百発百中の射撃の腕前を持ち、狙撃銃でグロンギの持つ小さな装飾品を全て撃ち落すなど人間業とは思えない精度を誇る。 作中ではコルトパイソンや改造ライフルなど反動が大きく扱いづらい銃を使いながら元々の射撃精度を落とすことはなかった。 他にも剣道、体術、車両の運転技術など警察官に求められる技能全てを極めて高い水準で修めており、推理力も高い。 しかし携帯電話をマナーモードにすることだけは苦手である。 【人物背景】 1974年4月18日生まれ、AB型。名古屋市出身。 長野県警警備課に所属する刑事で階級は警部補。自分の誕生日に水害から市民を救って殉職した警察官だった父親に憧れ、刑事になった(誕生日プレゼントは受け取らないことにしている)。 生真面目かつ堅い性格で滅多に笑うことはなく、たまに笑みをこぼすと周りから驚かれる。 長野県九郎ヶ岳の遺跡発掘現場で起きた事件を追ううちにグロンギと遭遇し、広域指定された同種の事件を集中的に扱う未確認生命体合同捜査本部(警視庁に設置)に派遣される。 警視庁に派遣後、周囲からは彼女ができたと思われているが独身である。 当初はクウガとして戦う五代雄介を戦いに巻き込むまいとしていたが「自らを犠牲にしてまで戦う」彼の姿と覚悟を見て、五代に協力することを決意。独断でトライチェイサー2000を渡すなど次第に強い友情で結ばれていった。 グロンギ殲滅後は長野県警に戻った。 【方針】 サーヴァントとしてのディケイドは原作とは異なり最低限の前衛性能を持った中後衛型サーヴァントといったところ。 ステータス、技量ともに三騎士には届くべくもなく非変身時のアサシンの奇襲への耐性もなく対魔力が無いためキャスターの魔術にも滅法弱い。 持ち味のライダーカードも使用する度に膨大な隙を晒すためサーヴァント戦では使いどころを誤ると即敗北に繋がる。 特にセイバー、ランサー、アサシンといった俊敏さに優るサーヴァントは最早天敵と言っても過言ではないほど。 普通に戦ってはライダー以外の全てのクラスに対して不利がつくため、原作のような前に出る戦い方は厳禁。 ただし前衛能力の高いサーヴァントと組めば安全圏から多種多様な手段で攻め立てることができ、破壊者の名に恥じない強力さを発揮できる。 どれだけ早い段階で協力者を探し出せるかがこのチームの生命線となる。 尚能力を使う度にベルトが電子音声を鳴らす性質上ディケイドは真名を秘匿することが全く出来ない。
https://w.atwiki.jp/nanadorakari/pages/38.html
・以前投下した『ある主従』の続き(仮保管庫様に保管中?) ・ナイト♀×プリンセス『♂』 ・つまり女装(notショタ) ・最大注意事項、ドラゴン擬人化 姫(紫):お家の事情でマレアイアに逃れ、性別を偽って育てられた青年。 ナイト(ツインテ):姫の家に仕える一家の娘。姫に対する感情は複雑。 ――その日、その場所で、それはするりと生まれ落ちた。 見渡す限りの紅い景色、一面に咲き誇るフロワロの草原。 燐光の中、結晶質のゆりかごから解き放たれた、形を持たないそれは思考する。 ……覚えているのは、温もりだった。 自分が何なのか、何故生まれたのかは魂に刻まれた記憶が知っていた。 自分がどんな生き物なのかも、姿を定め、環境に合わせて適合することも。 やがてそれは、覚えている自らの望みのために、それに相応しい姿を求めて形を変え始めた。 ―――――――――――――――――――― ナイトは鏡を覗き込んだ。 「……」 バスタブに寄りかかるように、それとともに裸の足に揺らされた湯がちゃぷんと音を立てる。 すぐに鏡が湯気で曇っていることにナイトは気付き、 彼女は手でその表面を拭って、水滴の伝うそれをもう一度覗き込んだ。 「……………」 黙り込み、注意深く鏡を見ることしばし。 じっくりと観察した結果、ナイトはそこに映る顔を生意気そうな顔だと評価した。 わがままで、傲慢で、何かあるとすぐに口答えをしそうな顔だ。 もちろんそれはそんな印象を受けるというだけで、実際の人格とは関係ないとナイトは思った。 自分はわがままでもなければ傲慢でもないし、どちらかといえば真面目で公序良俗に厚い人間だ。 口答えだって……するけどあれはむしろ自分の主が悪いのだ。 しない、と思いかけてさすがに無理があると思ったナイトはそう思いなおした。 「そうよね、無茶なことを言うのは大体姫のほうだし」 「私がなんだって?」 「っ」 ぎくりと身を竦ませる後ろで、カーテンの間から流れるような長髪を備えた男が顔を出す。 肩越しに振り返るナイトにその人物はうん?と首を傾げると、軽く微笑んでカーテンの内側へ入ってきた。 「お邪魔するわよ」 そう言ってバスタブに足を踏み入れた彼に、ナイトは躊躇いがちに声を返す。 「あの……なんでしょうか。私まだ……」 「んー、たまにはナイトの背中を流してみようと思って」 「わぷ……いいです、自分でやりますから!」 先程『姫』と呼ばれた、丁寧な女性のような言葉を紡ぐ彼はまったく気にせずにかけてある桶を取った。 すくったお湯をゆっくりとナイトの頭にかけながら、彼は石鹸に手を伸ばす。 ナイトは頭を洗うのが嫌いな子供がやるように頭を振り、先んじてそれを奪った。 「あら、目上の人間の親切は素直に受け取っておく物だと思うけど」 「結構です、余計なお世話ですから。というか出て行ってください!」 「そういうつれないことは言わないの」 彼の左手がナイトの胴を抱き、右手でそっと石鹸を奪い取る。 そのまま手で石鹸を泡立て始めた彼に、ナイトは眉を曇らせ慌てて自らの胸を抱いた。 「さて」 「う……」 泡だらけになった手がナイトの背中に触れる。 「~……♪」 「……」 泡を塗りたくられる感触に、ナイトはうつむいたまま無言で耐える。 沈黙したままじっと耐える様子を背中越しに感じ、彼は悪戯げに笑った。 その指がおもむろに背筋に添えられる。 「ひゃあっ!?」 彼にしか分からない線を、彼にしか分からない力加減で指がなぞる。 悲鳴を上げて後ろを睨むナイトに彼は悪気なく笑った。 「なっ、何を……!」 「冗談、そんなに怒らないの。……もっとも」 「わ」 「そんなに冗談でもないのだけど」 抱きすくめるように両腕がナイトの腰に回り、押された彼女は慌てて浴室の壁に両手をついた。 しまった、と思ったときにはもう遅く、ガードの解けた身体の前面へと彼の手が伸びる。 「きゃ……!」 「むう、なかなか育たないわよね……」 「なにが、ですか……やめ」 不躾な手を払おうとしても、まるで気にしないようにそれは柔らかな肌を弄んだ。 身体の前面にも泡を塗りたくるようにしながら、滑る手が控えめな胸を覆って柔らかく指を食い込ませる。 乱暴に振り払うことも出来ず、ナイトは声を押し殺して耐えるしかなかった。 「ところで……」 「……は、はい……?」 「ねえ……最近ご無沙汰だと思わない?」 「何……ちょ、いやだから待って!」 ようやく手の侵攻が一旦停止し、ナイトは息をつきながら振り返る。 「わ……分かりましたから!その、今晩にでもお相手します。だから今は……」 「それとね……」 「ひゃ……だから、手を回さないで……」 「思ったんだけど、ナイトとするときはいつもこれは義理だといわんばかりよね?」 「それは……義務上ですから」 「あら」 彼はちょっと首を傾げると、ナイトの身体を包むようにもう一度深く抱きしめなおして 耳元に口を寄せた。 「前にも言わなかったかしら。私は貴女が思ってるよりずっと貴女が好きなのよ」 「っ……どうして欲しい、と言うんですか」 「別に?ただたまには少し違う刺激も欲しいと思って……たとえば」 「?」 「そうね、たまには後ろからしてもいい?」 「なっ……!」 彼が思っていたよりも、大分激しくナイトは反応した。 「いっ……嫌です!恥ずかしいじゃないですか、そんな……!!」 「……今冷静に考え直してみたけど、そこまで嫌がられるような要素が今提案した ことの中に含まれていたという事実が認識できないわ……」 彼は若干勢いを削がれた様子で真剣に頭を抑えた。 そんな彼に構わず、ナイトは全身で嫌否を訴えながら拒絶を表明する。 「と……とにかく!嫌です、それだけは嫌ですからね」 「今時正常位以外嫌とか、化石扱いだと思うのだけど」 「何でも、です!」 「はぁ……」 ため息が一つ。 「仕方ないわ」 「……?」 様子の変わった彼に、ナイトは首をかしげてその顔を見た。 「身体に説得するしかないわね」 「なっ、ちょっ!」 バスルームに再び二人が揉み合ってお湯の跳ねる音が響く。 ただし、今度はすぐにそれは止んだ。 足の間に彼の男性にしては細く長い指が滑り込む感触を受け、ナイトは硬直して暴れるのを止める。 「っ……」 「ナイトの弱いところはここと」 「ぁ」 「ここと」 「ぁあっ」 「ここ」 「ふぁ……!」 「それにやったことないけどこんなこともしちゃおうかしら」 「ひゃあっああっ!」 普段ならやすやすとさせないことさえ、石鹸のぬめりによってあっさりと許してしまう。 心と身体の準備が出来ていない状態でのそれは刺激が強すぎ、 されるがまま、彼が弄ぶまま面白いようにナイトの身体は跳ね踊った。 「さて……どうせだし、ナイトには少し男の生理を知ってもらったほうがいいかしら」 「は……は……」 手を離せばすぐにでもへたり込んでしまいそうなナイトに、 その頭を覆いこみながら彼が低くささやく。 「何、です」 「こういうときも、男は止まれなくなるものよ」 「な……!?」 その声に静かな情欲を感じてナイトは顔を跳ね上げた。 ゆっくりと身体が引き起こされ、支えられたまま足が開かされる。 「こ、こんなところで、やめてください!」 返ってきたのはいっそ優しげさえ感じる笑顔だった。 「やめない」 「っっ―――………!!」 「…………… ……しまった」 息を呑んで身を竦ませたが、それは来ない。 恐々と見上げると、そこには憮然とした表情の彼がいた。 「今日はお昼からマレアイアの連絡係の人と会うんだった」 「な……」 呆気に取られるナイトの顔が、次第にいつもの表情に戻ってくる。 「そ……それならこんな事をしている場合ではないでしょう!? 早く準備をして下さい!」 「や……でもまだ時間は少しあるし」 「いいから、早く、出て行ってくださいっ!!」 決然と、容赦なくナイトは彼をバスルームから押し出した。 締め出された彼は苦笑いし、やれやれと肩をすくめて部屋に戻っていく。 バスタブの中で、ナイトは再び一人になった。 「……もう」 ナイトが出て来たとき、彼はすでにほぼ全ての準備を終えていた。 つやめく髪を三つ編みにし、派手さはないが上品なドレスをまとう。 中性的な顔立ちに凛とした雰囲気を漂わせた、『姫』がそこにいた。 「さて、どう?変なところはない?」 「はい……髪型、少しお変えになったんですか」 「いつまでも前髪ぱっつんで勝負できる歳じゃないもの。 少し両脇の髪を伸ばしてみたの。 これでもうしばらく女で通せると思うんだけど、どう?」 「前のままでも十分女性で通せましたけど……少し落ち着いて見えるようになりました」 「うん、じゃこれでいくわ。……いつの日かこの格好をしなくても いいようになったとき、女言葉が取れなそうで怖いわね」 「たぶん、もう手遅れです」 「たは。まあ、行って来るわ」 「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」 これが、彼女の主だった。 ―――――――――――――――――――― 「さて、姫が戻ってくる前に終わればいいけど」 鎧を身にまとったナイトは、眼前に広がるフロワロの海を眺めて呟いた。 曲がりなりにもハントマンとして活動する以上、カザンとの連絡もあったほうがいい。 となれば情報などと引き換えに、旅の合間にカザンの推し進める フロワロ除去活動に参加するのも自然な成り行きというものだった。 「フロワロが広がるのを止めるだけでいい、とか言うけどそれだけで十分大変よね」 とりとめのないことをぼやきながら、ナイトは自らの主に思いを馳せた。 (それにしても、一時期大人しくなったと思ったけど 最近またわがままが過ぎるようになったのよね……特に夜の方) 「はぁ。もう必要ないと思ったけど、お守り捨てるんじゃなかったかなあ……。 物騒なものだったけど、私にはまだ相談出来るものが必要なんだ」 ナイトはぼやいた。 ナイトは、自らの主のことが嫌いではなかった。 少なくとも自分の事を大事にしてくれるし、なんだかんだ言って長い付き合いだ。 もちろん、色々と癖があって困ったことのある主人ではあるけれど。 基本的にナイトの意見など聞きやしないし、頻繁に性的な交渉を求めてくる。 ……ナイトのことが好きだというが、さすがにそれは冗談だろう。彼女はそう思った。 おとぎ話では主従を越えた愛情は賛美されるが、 もし本当に支配する方が支配されるほうをを愛したとすればそれは愚か者でしかないのだし。 お嫁にしようというのも、きっと家督を継ぐのに失敗して何もかも失ったときには お互い一人で生きるのも厳しいし結婚相手にしてもいいという程度でしかないだろう。 だから、やたらと好きだとか愛してるだとかいう言葉を口にしないで欲しい。 「……もし、万一姫が本気でそんなことを言っていたんだとしたら」 そのときには彼女ははっきりと姫の勘違いを正してやらなければならない。 彼女は姫の役に立つためにいる。恋人ごっこの相手をするためではないのだ。 (……それに……) ナイトはこれまでを振り返る。 広く冷たい世に放り出され、ナイトは『騎士』であることだけを心の支えに生きてきた。 味方がいない、姫との間にも心の壁が出来ていて何を考えているか分からない、 そんな状態の時期に、彼女は純潔を心の伴わない体の繋がりに奉じた。 自分は従者で姫は主なのだから好きにすればいいのだ。 そんな自暴自棄のような心のまま結んだ体の関係はずっと続き、 好きだとか嫌いだとか、そんな事を考えるようになる前に 今ではもうなにもかもあけっぴらげになりすぎていて。 「……いまさら、そんなふうになんて考えられないわよ」 知らず知らずのうちに口から言葉がこぼれた。 「そう、考えられない……」 足元へ伏した目は何も見ていない。 ナイトが一人でこぼした言葉は、その内容とは裏腹に小さく、そして沈んでいた。 しばらくそうしていただろうか、不意にナイトは我に返る。 「……さ、はやく片付けなきゃ」 ここにきた理由を思い出した彼女は、それまで考えていたことを 全て忘れ去ろうとするように事務的な仕草でフロワロの中へと踏み込んでいった。 ―――――――――――――――――――― 「……何かに、見られてるような気がする」 フロワロの中にきれいに道をつけていくナイトは、何度目かの気配に後ろを振り返った。 目に入るのはひたすら紅くどこまでも広がるフロワロの海。 人の腰より上ほどまでに成長したフロワロが地面を覆い尽くしている。 「……………」 ナイトは顔を戻し再び歩き始めた。 フロワロを踏んでゆきながら、前を見たまま耳に神経を集中させる。 ……鎧の擦れ合う音や、足元でフロワロが散る音に混じって聞こえるのは、 追跡者の足音か、それとも風がフロワロを揺らす音だろうか。 ナイトは再び立ち止まった。 立ち止まって、いちいちこんなことで立ち止まってはしかたないと肩をすくめる。 そして、 ナイトは歩き出すと見せかけて止まった。 明らかに風ではない何かが慌てて踏みとどまる音を、彼女は聞き逃さなかった。 (……やっぱり、何かいる!) 振り向かないまま、沈黙すること数秒。 突然、ナイトは勢いよく振り向いて音のした方向に走り出した。 「!」 向こうで何かが驚いて跳ねる。 すぐさま反転して逃げて行くそれを、確かにナイトは見た。 ――フロワロの中を疾る黒い影。 それは、人を襲い魂を喰らう忌むべき者達のシンボル。 「……ドラゴン!」 叫びながら剣を抜き放ち、ナイトはそれを追った。 やはり尾けられていたのだ、しかし襲ってこなかったのは何故? フロワロの中を見え隠れしながら逃げるそれはそれほどの速さではない。 (罠……?だとしたらフロワロの奥のほうへ誘うはず。これは外側に向かってる……) 判断しかねるナイトを知ってかしらずか、何かは一直線に逃げていく。 その前方に、ちょうどフロワロの中にぽっかりと明いた空き地が現われた。 「わぁっ!?」 そのままそれは空き地に突っ込む。 フロワロから飛び出す音、何かが転ぶ音、そして誰かの声。 (声!?こんなところに一体誰が!?) その誰かが自分の追っていたものに襲われるかもしれないと いうことに思い当たったナイトは、即座にその空き地に自らも飛び込んだ。 フロワロから飛び出し、周囲を確認する。 空き地の端、まばらに生えた小さなフロワロの上にそれはいた。 「~~っ、――!?」 「…………子供……?」 そこにいたのは子供だった。 男か女か判断はつきかねるが、黒髪に黒い服をまとった子供が尻餅をついている。 「どうし……」 「!!」 剣を納め、とりあえず手を差し伸べようとしたナイトに、 その子は酷く怯えたように身を竦ませた。 「……?」 剣を抜き血相を変えて飛び出してきたのが怖がらせてしまったのだろうか。 安心させようとして笑顔を作り、ふと子供の下の方を見たところで、ナイトは気付いた。 ――その子供に踏まれているフロワロが、散っていない。 弾かれるようにその子供の顔をもう一度よく見る。 そこにあったのは、人間にはありえない真っ白な瞳。 「――まさか!」 再び抜刀しながらナイトは飛び退った。 この星に存在する様々な生物の特徴を取り入れてあらゆる場所に生息するドラゴン。 実際に現われたという話は聞いていなかったが、それなら 人間の形をしたドラゴンがいたとしても――! 「ひゃあああぁぁぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい殺さないで!」 「へ?」 襲い掛かってくるか、逃げ出すか。 ナイトの予想したそのどちらでもなく、それは頭を抱えて悲鳴を上げた。 「ぅぅぅぅぅぅ……」 「……」 どうしたものか。 危険なのかもしれないし、本当に怯えているのかもしれない。 どう対処すべきかナイトは決めかねた。 「あの」 「ひっ!」 声をかけただけで跳ねる肩に思わず嘆息する。 少し呆れながらも、これだけははっきりさせねばとナイトは言葉を続けた。 「あなた、人間?」 「……………」 その沈黙とこちらを窺うように見上げてくる目が答えを物語っていた。 違う、と答えたらどうなるのか考えていると見ていいだろう。 「……ドラゴン?」 「っ!」 いよいよ怯えるその様子が半ば答えのようなものだったが、確認のために今一度繰り返す。 「そうなの?」 「っ……… ……はい…………」 「……」 さて、今度こそどうしたものか。ナイトは考えた。 本当なら、人類の敵とわかっている相手をこのままにはしておけない。 それもぱっと見人間と見分けがつかないような危険な相手ならなおさらだ。 しかし…… ナイトはそれをもう一度見下ろした。 腰が抜けたまま立ち上がることすら出来ず、自分を見上げる怯えた目。 (……これが斬れたら、普通の感覚じゃないわ) 「あなた」 ため息をついたナイトは、落ち着いた声を意識しながらドラゴンに話しかけた。 ビクビクしていた肩が一際跳ね上がる。 「人間を襲ったりする?」 「!し、しないよそんなこと、人間を襲うなんて」 心外だといわんばかりの否定。 「……本当に?これからも?」 「本当だよ!……それに……ボクがかかっていっても人間になんて勝てっこないよぅ……」 (確かに) 少し考えた末、やはりナイトの選んだ答えはこれだった。 「……なら、いいわ」 「へ?」 「それならいいって言ったのよ。ほら、手を貸してあげるから立ちなさい」 剣を納め、ナイトが差し出した手を恐る恐る人の形をしたドラゴンが掴む。 引っ張りあげて立たせてやるとそれは戸惑いながらナイトに聞いた。 「あ、あの……見逃して、くれるの?」 「本当に人間を襲ったりしないならね。もし嘘だとわかったら酷いわよ」 「う、嘘じゃないってば!ほんとだよ!」 「そう。ならいいの。じゃ、私はもう行くわ」 見逃してやりはするが、ドラゴンと必要以上に馴れ合うつもりもない。 そう考えたナイトは呆気ないほどにあっさりとその場を後にした。 空き地に背を向け、歩きながら考える。 本当によかったのだろうか。 しかしあれを始末するなんてことは到底出来そうになかったのも事実。 見たところ本当に人間の子供くらいの力しかないようだったし放っておいても…… そこでナイトは足を止めた。 「ねえ」 「っ」 「どうしてついてくるの?」 後ろを振り返ると、フロワロの影からこちらを窺う先程のドラゴンの姿があった。 「さっきも私を尾けていたし……なんのつもり?」 「だ、だって……ボク近くで人間を見たのは初めてだったんだもん」 「人間に興味があるの?」 「う、うん」 (偵察活動かな……考えすぎね) 「いい?人間は私みたいに見逃してくれる人ばかりじゃないの。 あまり人間に近付きすぎるとそのうちひどい目に遭うわよ」 「うん」 「分かったらついてこないで、人間の目に触れないところにいたほうがいいわよ」 それだけ言ってナイトはまた歩き始める。 やはりこれなら放っておいても大丈夫だろうと思った。 この辺りのフロワロも直に除去作業が始まるだろうが、そのころにはあれも遠くに…… 「……」 「……」 「……」 「……」 「……ねえ、本当に分かってるの?」 三度ナイトは足を止めた。 振り返れば相変わらずあのドラゴンがついてきている。 「うん、分かってるよ?」 「ならどうしてついてくるの。人間は皆私みたいに甘くないって言ったでしょ」 「うん」 「だったら、早く、どこかへ行きなさい。じゃないと私が怒るわ」 「でも……」 「でも、じゃないの。私はこれから人間がたくさんいる町に戻るの。 そこにはあなたは入れないの。分かる?」 「う、うん」 「そしたら入れないどころか、他の人に怪しまれて捕まっちゃうかもしれないの。 だから、早く、あなたも帰りなさい」 「…………」 「……はぁ」 なおも寂しそうな目を向けてくるそれにナイトはため息をついた。 「とにかく。もう私はこれ以上忠告しないからね。 適当なところで満足して帰るのよ。いいわね」 確認ではなく断定の『いいわね』を最後に、ナイトは返事も待たずに踵を返した。 言うだけ言った、あとは無視、とにかく無視だ。 背後からは相変わらずフロワロの間を縫って追いかけてくる音が聞こえるが、そのうち帰るだろう。 そう思って、ナイトは歩き続けた。 ―――――――――――――――――――― そして。 (どうして私は、結局町の中にまであれをつれてきてるのかしら……) 人の行きかう商店街。 露天が立ち並びにぎやかなそこで、呆れたことにドラゴンはまだついてきていた。 いや、それどころか人ごみではぐれないようにとでもいうのか、 ドラゴンはその距離を縮めてもはや連れ立って歩いている状態だ。 目を輝かせながらきょろきょろするそれを、ナイトはげんなりとして見つめた。 「?なあに?」 「何でもないわ……」 力なく言って視線を戻す。 (誰もこの子の事を怪しまない……) もしかして、ドラゴン云々はからかわれたのだろうか。 ナイトはもう一度それの瞳を覗き込む。 ん?と見返してくるその瞳で、 塗りつぶしたように白い虹彩と爬虫類のように細い瞳孔が 不思議そうな視線を返してきた。 (少なくとも、まともな人間じゃないのは確かね) ますますげんなりとして、ナイトはもう気にしないようにしようと思った。 開き直りに近いが、考えたってどうにもならないのは事実だ。 そう思えば、次に浮かぶのは現実的かつ生理的な欲求だった。 (お腹すいた……たぶん姫は別の場所で食事にしたはずよね) ドラゴンに関することをさっぱりと思考の片隅に押しやり、 ナイトはふと目に入った露店へとその足を向ける。 「一つ下さい」 数枚の硬貨とひきかえに焼菓子の入った紙袋を受け取る。 『クリーム鯛焼き』なるその珍妙な菓子が、今日のナイトの昼食だった。 その場で袋を開け、焼きたての生地を口に運ぼうとしたところで、 ナイトはじっと見つめる視線に気付く。 「……………」 指をくわえて見つめてくる、というものを実際に見るのは初めてだった。 その羨望に満ちた視線は、ナイトが今まさに手にしている菓子に注がれている。 到底、無視できる視線ではなかった。 「すみません、もう一つお願いします」 何故だか微笑ましげにおまけしてくれた菓子を受け取り、一つをドラゴンに差し出す。 「ほら」 「え、あ」 「いらないならいいけど」 ほんの少しだけ逡巡したドラゴンの喉がごくりと鳴った。 「あ……い、いる」 (何で私はドラゴンに食べ物まで……) 一心不乱にかぶりつくドラゴンを見ながら、ナイトはぼんやりと思った。 どんなに無力でも、一応これは人類の敵のはずだ。 それに食べ物を買い与えるなんて、これではまるで。 そこまで考えて、はたとナイトは気付いた。 いかに人間に近いといえど、フロワロの咲く平原からやってきたドラゴンが 怪しまれずに町には入れたのはナイトと一緒だったからだ。 そしてナイトは、これが人間と見分けのつかないドラゴンだと知っていながら 町を連れ歩いて人に近付け、食べ物まで与えている。 (もしかして私……内通者?) 背中に冷たい汗が流れた。 自分のおかれている状況の危機に気付き、彼女は慌てて周囲を確認する。 幸い、道行く人々に道端の二人を気に留めている様子はない。 「ちょ、ちょっとここにいて」 もう一度あたりを見回したナイトは、ちょうど目に入った衣類の露店に駆け寄った。 「この帽子、下さい」 適当に見繕った黒い帽子をつかんで元の場所に駆け戻り、 何事かと見上げるドラゴンに有無を言わせず被らせる。 「こ、ここは人通りも多いし、もっと落ち着ける場所に行きましょ」 「え、え?」 「ほら早く。……それと、帽子は出来るだけ深く被っててね。……目が隠れるくらい」 「それじゃ前が見えないよ~?」 ドラゴンが戸惑うが、人通りの多いこの場所にこれ以上留まる度胸はない。 その手を掴み、ナイトは足早にその場を立ち去った。 ―――――――――――――――――――― 「へぇ、じゃあその『姫』さんって男の人なんだ」 「……そう」 (その上どうして私はこれと身の上話をしてるんだろう……) 町を見下ろせる城壁の上で、ドラゴンと話しながらナイトは どうしてこうなったのか真剣に考えていた。 「ええと、それでナイト、その姫さんは……」 「ねえ」 「何?」 とりあえず、ふと気付いたことをドラゴンに注意する。 「常識的に、特別親しくない相手を呼び捨てにするのはどうかと思うわ」 「え」 呼び捨てにするな、とストレートに受け取ったのであろうドラゴンが突き放された顔をした。 ナイトはやれやれと思いつつフォローをいれる。 「ま、私はいいんだけど。初対面の人にはダメってこと」 「う……うん」 ドラゴンがあいまいに頷いた。 と、そこでナイトは更なる疑問に気付き、ついでに投げかけてみる。 「……呼び方といえば、あなたの名前。なんていうの? それと、気になってたんだけどあなた男の子女の子?」 「……ドラゴンに、性別なんてないよ」 「え?」 ナイトは予想しなかった答えに思わず声を出した。 「んとね。帝竜とかくらいになれば精神的に性別とかもあるかもしれないけど、 ボクたちみたいな花から生まれるしたっぱには、男の子も女の子も無いの」 「あ……そう」 「だから、ボクには名前も無いよ」 「そう……なの」 「そう」 そのことが不幸な事なのかどうなのかも分からず、ナイトはなんとも言えずにいる。 それを知ってか知らずか、ドラゴンは続けた。 「他のドラゴンはね?同じところで生まれたら大体皆同じ姿になるから まとめて狼竜とか、鳥竜とか呼ばれるんだけど、ボクはなんか変な生まれ方しちゃったし……」 「あ、やっぱりあなたは普通とは違うの?」 「うん。普通は生まれたら、たとえばここなら魚の形になれば泳げるなとか、 飛べたら暮らしやすいなとか考えるみたいなんだけど、ボクは人間のことばっか考えてたから」 「だからそんな姿に?……なんていうか、つくづく変わり者ね」 「うん」 「ふうん。でも、そうね、狼竜とか鳥竜とか…… それじゃあなたは、人間の形をしてるから人竜ね」 「人竜?」 「そう。何か変?」 「ううん。そっか……じゃ、ボクは人竜だね」 「え」 話が思わぬ方向に飛んでナイトは思わず聞き返した。 「え、人竜って、名前が?」 「うん」 「そ……そんなのでいいの?」 「何か、ダメなの?」 「あなたがいいならいいけど……」 「うんっ。えへへ、人竜、人竜。ボクの名前……」 何故かとてつもなく悪いことをしたような気分になり、ナイトは目を逸らした。 前を向けば、目の前に広がる町が夕日に照らされてオレンジに染まっていく。 「もう日が沈む……そういえば、あなたはどこで寝てるの?食べ物とかも」 「どこって、フロワロの中だよ?」 「野ざらしよね?」 「そうだけど……ボク、ドラゴンだもの。フロワロの茂みにいさえすれば 雨が降っても風が吹いても平気だし、というか寝なくても食べなくても平気だよ」 「……便利な身体ね…… ってちょっと待って。じゃああの焼き菓子はどういうこと?」 「え……だ、だって……おいしそうだったから……」 「あ、そ」 もはや怒る気もしない。 夕日を眺めてため息をつくナイトに、人竜はそれでそれで、と話しかけた。 「でね、その姫さんのことなんだけど」 「何、まだ聞きたいの?」 「うん!それでね、ナイトと姫さんは……」 ―――――――――――――――――――― 予想外だった。 「男の人と女の人って、色々あるんだね」 「……」 (本当に、冗談抜きで、どうして私はこんなことまで話しているんだろう……?) この時点で、ナイトはすでに驚愕さえ覚えていた。 とりとめのないことから始まって細かいところまで根掘り葉掘り聞き出される。 ここまではまだ覚えているのだが、一体どんな手管を使われたやらふと気付いたときには、 出自から姫と自分の今までの関係に至るまで、半生の何もかもを人竜に話してしまっていたのだ。 狐につままれたどころではない。悪魔にとんかちでぶん殴られた気分だ。 それに、そう、『何もかも』だ。 性的な事柄に関しても、若い娘同士の内緒話でさえ話せないようなことさえナイトは聞き出されていた。 一体何を言っているのか分からないと思う。実は自分でも分からない。 その上さすがに直接的な言い方はせず、抽象表現をフルに駆使した話だったにもかかわらず 何故か人竜は全て正確に理解して詳細を迫ってくる。 見た目子供の人竜に理解され、ナイトは思わず死にたくなった。 顔を赤らめたりするなどの反応があればまだいいものを、 性別がないせいか淡々と続きを促してくるところがさらに自殺衝動を駆り立てる。 「……どうして……」 「?」 「どうして……そんなことまで知ってるの?子供なんじゃ……」 「うーん、確かについこないだ生まれたばっかだけど、ボクドラゴンだから」 「それ……関係あるの?」 「だって、ボクたちお父さんもお母さんもいないでフロワロから生まれるんだよ? 難しいこともえっちなことも、一通りのことは知って生まれてくるもの」 「そう……」 もはやなにをいえばいいか分からない。 尋常じゃないことまで話してしまったナイトは、許されるなら膝を抱えて泣きたかった。 「ふーん、でも、そっか」 そんなナイトのことなどどこ吹く風、人竜は一人で納得したように頷いている。 そして。 人竜は何の前触れもなく、ナイトにとって最大級の衝撃を持つ一言を口にしてのけた。 「ナイトは、姫さんのことが凄く好きなんだね」 なんと言ったか理解するのに数秒。 何を言われたか理解するのに更に数秒。そして、 「――なっっ――――――!!?」 絶叫レベルの勢いを持つ、声にならない驚愕の声をナイトは上げた。 「……?どうしたの?」 そんなナイトを、不思議そうに人竜が覗き込む。 あまりの衝撃に絶句するナイトは、辛うじて立ち直るやすぐさま人竜に対する疑義を叫んだ。 「な、ど、……どこをどう聞いたらそんな話になるのよっ!!」 「違うの?」 「全然違うでしょ!?大体、私は姫が嫌いだったことすらあるって……」 「好きだったから、嫌いだったんじゃないの?」 「な、何を言ってるのか……」 瞬時に気力を消耗したナイトは再びへたり込んだ。 手をついたナイトは、もはや哀れささえ感じる声音で人竜に諭そうとする。 「あのね、好きな子に意地悪とかじゃないのよ?あの頃、本気で姫が嫌いだったもの」 「あの頃ってことは今はそんなに嫌いじゃないんでしょ」 「それは、そう……だけど」 「じゃ、やっぱりそうだよ。 好きだけど、自分の事を見てくれないし考えてくれないから嫌いだったってことじゃない」 「う……な」 「いっつも、もっとこうだったらいいのに、って思ってるんでしょ。 不満なのは今より幸せになりたいからだよ。 好きだから、そうして欲しいから無意識にいらつくんだよ」 「わ……私……」 流されかけて、そこではっとしたナイトはぶんぶんと頭を振った。 「ちょ、ちょっと待ってよ! 勝手なことばかり、肝心なことが抜けてるじゃない! どうして私があんな、わがままだし」 「でも、なんだかんだいって大切にしてくれてる」 「人の意見なんてこれっぽっちも聞いてくれないし」 「あの人にとって一番大事なのはナイトだもんね」 「私を困らせてばかり、事あるごとにちょっかいを出して喜んで」 「ナイトが好きなんだもの、仕方ないよ」 「ずっと、何も言わずに私を抱き続けて……」 「どう接すればいいのか分からなかったんだよ」 立て続けにまくし立て、次第に必死になっていくナイトに淡々と人竜は返していく。 言うことがなくなって黙り込むナイトの顔を、もう一度人竜は下から覗き込んだ。 「姫なりに、ずっとナイトの事を大切にしようとしてたんだよ」 「……だとしても……」 歯を食いしばり、喉の奥から搾り出すような声がナイトから出た。 「今更……そういうふうには考えられないのよ。 これまでずっとこんな主従関係を結んでて……今更恋人同士なんて想像できないのよ……! 敬語以外で話せないわ。どうしても間に線を引いてしまうの。 上下関係だからと思えばこそ逆に何でも許してこれたの、恋の幻想なんて壊れちゃったわ。 だから、これは……そんなんじゃないのよ……」 「……」 先程までとは違う、暗い表情に人竜も圧されざるを得なかった。 しかし、それでも一言だけ、人竜は言う。 「……なら、どうしてそんなに迷うの?」 「……」 「難しいことはほんとはよく分からないけど……ごめんね。 でも、でもね。ずっと一緒にいて、助け合って、お互いを大事にしてきたなら、 少なくともそれは、好きになっても当たり前だってボクは思うよ。 ううん、ならなきゃ変だよ。それじゃ、だめなのかな」 「……………」 長い沈黙の後、ナイトがふ、と息を吐き出した。 「あなた……自信満々よね。一度も姫にあったことなんてないのに」 「だってドラゴンだもの」 「答えになってないわ」 「なってるよ。ドラゴンはね、魂の匂いに敏感なんだよ。 ナイトの魂の匂いや、その姫さんの移り香で、なんとなく分かるもの」 「……」 町を照らす夕日はさらに沈み、やがて西の地平線に茜色の帯だけが残る。 それを眺める人竜がぽつりと言った。 「もう、暗くなるね」 「そうね。戻らないと」 「帰るの?」 「そう」 「じゃあボクも今日は帰るね」 「きっと、もう会うこともないわ。明日出発だもの」 「えぇ~~……」 「えぇ、じゃないの。これが最後だからね。人間とドラゴンは敵同士なんだから、 これ以上人間の近くにいちゃだめ。じゃないと本当に捕まるわよ。 違うところで、静かに、幸せに暮らしなさい。分かった?」 「……うん……」 「じゃあね、元気で」 言い聞かせるように注意すると、ナイトはそのまま人竜に背を向けた。 そのまま振り返ることなくナイトは去っていく。 その背中を、人竜はただ一人で見えなくなるまで見送っていた。 ―――――――――――――――――――― 「戻りました」 「お帰りなさい。貴女にしては珍しく遅かったのね」 「少し……色々と」 「そ」 マレアイアに送るのであろう手紙を綴りながら、姫は簡単にナイトと言葉を交わした。 そしてふと顔を上げ、少し首を傾げてみせる。 「なあに?聞いて欲しいの?」 「いえ……別に」 「聞かないで欲しいの?」 「……別に」 姫は肩をすくめてふっと笑うしぐさをすると、ペンを置いて立ち上がった。 「そ。じゃ、一応聞かないでおくわ。もし話したいことがあったら 横に座って最後までしっかり聞いてあげるからね」 「……」 ナイトは是とも否とも言わずにあいまいな沈黙を返した。 「さて。じゃあ、お夕飯はどうする?」 「お昼が遅かったので、私は」 「そう、実は私もなの。じゃあ後にしようか」 「はい」 うーんと背伸びをして姫は書きあがった手紙を手に取る。 首と肩を回しながら自分のかいた文面を確認する姿を見て、ナイトはベッドに腰掛けた。 「…………… ……昼前、フロワロ踏みに出かけたときに」 「ん」 ナイトが呟くと同時に姫は意外そうな顔で振り向く。 しばしぱちぱちと瞬きした彼は、手紙を置くとすすすとナイトの隣へ移った。 「うん、うん。それで?」 「一人でやろうと思って」 「うん」 「フロワロを踏んでいたら」 「うん」 「人に会いました」 「……男の人?」 「子供ですよ」 凄く真剣な顔で聞く姫にナイトは少し呆れた顔で返した。 「まあ……うん。それで?」 「それでといわれても……奇妙な子で。少し、話をしただけです」 「うん」 「子供らしく好奇心旺盛でしたけど……」 「うん」 「不思議な子で……心が見透かされるようでした。 いつの間にか、なんか人生相談でもさせられてるみたいになって」 「見ず知らずの子供に人生相談を受ける貴女って一体……」 「だっ、だから『みたいに』って言ったでしょう!? 向こうが勝手にお節介に人のプライベートに踏み込んだだけです!」 「ふーん……そう。それで?」 「それだけです」 「……はい?」 「それで帰ってきました」 膝に置いた腕をずるっと滑らせた姫が腕を組んで真面目に考え始めた。 「そんなに印象に残るほど人生相談のうまい子供だったのかしら……」 「あ、いや、そういうわけじゃなくて…… とにかく、これまで会った事のない未知との遭遇だったんです。 たぶんこれからももう会うことのないくらい……でも」 「でも?」 「でも……なんだか、近しいものを感じたんです。 なんというか……仲良くなれるかもしれない、そんな感じで」 そこで姫がくすりと笑った。 怪訝な顔をするナイトに彼は嬉しげな表情を見せる。 「なんだ。つまり、友達が出来て嬉しかったのね」 「え……」 「そうね。私達、小さな頃からお互い以外同年代の知り合いなんていなかったもの」 「……そう、ですね。でもあれは友達というより」 「弟か妹みたいで放っておけない感じ?」 そうかもしれない、とナイトは思った。 あれは危なっかしくて放って置けなくて、少し情が移ったのかもしれない。 「でも……もう、会うこともありませんよ」 明日には出発なのだから。 そう言うと、姫は笑って目を瞑りながらナイトの肩を抱いた。 「大丈夫、私達は旅の空なんだから。また会えるわ」 「……そうでしょうか」 「そうよ」 確証も何もないのに、姫は自信満々にそう言った。 ナイトも肩の力を抜く。会えても会えなくても、まあなるようになると。 「ところで」 と、その肩の力を抜いたところで姫が、好奇心に満ちた顔を向けてくる。 「結局、具体的にはどんな子だったの? 漠然としたことばかり言ってよく分からないんだもの。 次会ったら、よければ私にも紹介してよ」 「え」 ナイトは返答に窮した。 さすがに人間の形をしたドラゴンだとは言えない。 「……それはちょっと」 「そうなの?じゃあ、どんなことを話したのかだけ」 「……」 ナイトは再び返答に窮した。 あなたとの関係のことを深いところまで聞かれましたとは言えない。 「……それもちょっと」 「むぅ」 姫が面白くなさそうな、疑念と嫉妬の混じった顔になった。 「ねえ、ちょっと」 「はい」 「その子……男の子?」 「違いますよ」 「本当に?」 「本当に」 少なくとも嘘は言っていない。 「むぅ~~……」 追求を諦めた姫が渋い顔で唸った。 口達者な彼のこんな表情を見るのは随分久しぶりで、 思わずナイトは彼女には珍しいくすりとした笑いを浮かべてしまった。 「……」 やはり面白くなさそうな姫が、ずい、と突然顔を寄せた。 さすがに面食らってナイトも至近距離のその顔を見返す。 「ねえ」 「は、はい」 「お腹がすくこと、しようか」 その意味を、理解するまで考えること数秒。 ナイトの頬にゆっくりと朱が上る。 「は、はい……かまいませんけど……」 ―――――――――――――――――――― (こういうとき、何か話したほうがいいのかな) ベッドの上でごそごそされながらナイトは思った。 服を脱がされるのに合わせ、体を浮かしてあげながら考える。 (正直、前戯の間が一番気恥ずかしい……こっちからも何かしたほうがいいかも) そう思いついてあがったナイトの手は、しかし彼の背中に回るだけで止まった。 (何をしていいか分からない……) 「ん、どうしたの?」 「いえ、その、なんでも……」 上から不思議そうに聞いてくる姫にナイトは慌てて答える。 (いつもしたいようにさせて早く終わればいいって思ってたから) 姫の背中に回った手が、その身体を抱き寄せるように交差した。 (仕事だと思ってたから) 『ずっと一緒にいて、助け合って、お互いを大事にしてきたなら、 少なくともそれは、好きになっても当たり前だってボクは思うよ』 (そうかな?) 「あ……んむ……」 自分からは見えない場所に姫の手が触れ、それに声を上げようとしたとたんに口を塞がれた。 ぼんやりと口付けを受けながら、ナイトはさらに思った。 (もっと、この状況を好意的に考えてもいいのかな) ナイトの手がまさぐるように動いた。 どうしていいのか分からないなりに背中を撫で、裸の胸を押し付ける。 (こんなふうに大事にしてもらって、女としても……) 姫が唇を離し、体を起こした。 もう一度だけ見上げるナイトの唇にキスを落とし、 続けて首、鎖骨、胸、腹へと口付けを落としていく。 「ああっ」 意識せず身体の芯がぞくりと震えた。 (もう少し、この人が喜ぶことを私も喜んでいいのかな) 下に目をやれば、姫がそっと自分の足を開かせようとしていた。 「あの……」 「うん……?なあに?」 「その……後ろから、しますか?」 ナイトの足の間で膝立ちになった姫が、目を丸くしてナイトを見下ろした。 「……いいの?」 「は、はい……あ、じゃこっち向きます……ね」 そう言うとナイトはその場でうつぶせになり、それから体を起こす。 両手と膝をつくとやはりこの体勢への恥ずかしさは消えるものでもなく、 ナイトは項垂れて改めて羞恥に赤くなった。 「……」 しばらくぼうっとその背中を眺めていた姫が、両手をナイトのそれの近くに置いて耳元でささやく。 「ありがと」 ナイトはぎゅっと目をつむって、声にならない声を小さく喉の奥で出した。 「……入れるね」 「っ……」 優しく入り口を押し広げて姫が入ってきた。 ゆっくりとそれが奥へ届き、その感覚がナイトの背筋を抜けた。 「……うん」 いつもと違う感覚を確かめるようにナイトの中に自分自身を納めた姫は、 それがしっかりとそこに落ち着いたのを確認するとゆっくりと動き始めた。 「ぁ……」 「うん……いい感じ」 「あ、あ」 緩いリズムで濡れた音が響く。 姫がかすかに上気した顔でナイトの背中に指を這わせる一方で、 ナイトは想像以上のいつもとの違いに混迷しながら喘いでいた。 (何か……変、いつもと違う) 身体の奥から押し上げてくる感覚に歯止めがきかない。 「っふ、ぅ……あぁ……!」 いつもなら、正面から姫を受け止められて、心の準備が出来て、快楽に抗うことが出来た。 最初はそれでも性交の感覚をどこに逃がせばいいのか分からなくて泣き声をあげたものだったが、 やがて回数を重ねるうちに、そうやって翻弄されず自分を保つことが出来るようになったのだ。 今はそれができなかった。 (感じる、恥ずかしい……!) 背後から犯される感覚にどう対応していいか分からない。 抱きしめあい、口付けを交わしながらではないより直接的な性の動き。 それなのに呼吸や心音、体温はいつものように密に背中越しに伝わってくる。 深く、姫がナイトの中を貫いた。 「あ、あー!」 戸惑いに押し流され、ついにナイトが声を上げた。 その声に引かれ、もう一度姫が覆い被さるようにナイトの手に自らのそれを重ねた。 「……感じる?」 「ひぃん、あ……」 姫が腰を使うたびに、ナイトの口から断続的な喘ぎが漏れる。 ナイトは快楽に押し流され始めていた。 「……嬉しい。ね、こっち向いて……」 「ふ、ふぁ……?」 姫が、そっとその顔をナイトの顔に寄せた。 振り向いてぼうっとしたナイトは、少ししてその意図を理解する。 「……」 考えるより前に身体が動いていた。 目を閉じ、自分からも顔を寄せる。 ちゅ、と音を立てて唇同士が触れ合った。 お互いの唇と舌先が戯れるように求め合う。 随分と長い間そうしてから、姫はかすかな笑いを浮かべながら顔を離した。 その手がナイトの頭に伸びる。 「……」 「あ」 その髪を結んでいたリボンが、すっと姫の手で引き抜かれた。 続けてもう片方のリボンもほどかれ、さらりと音を立てて髪がベッドに落ちる。 無造作な長く伸ばしただけの髪型になったナイトは、半ば呆然として姫を見ていた。 「あ、あ……」 「……じゃ、続けるね」 再び姫が動き始めた。 「ああぁっ…………!」 打ち込まれる快楽と一緒に、それまでにない痺れが背筋を貫く。 髪を下ろされたナイトは、同時に心の鎧まではがされてしまったような喪失感を感じていた。 二つに分けて髪を留める大きなリボン。 自分のお気に入りのスタイルであるとともに、自分を勝気そうに見せるアイデンティティー。 それを取り払ってまっすぐに髪を下ろしたナイトはおとなしい少女にしか見えなかった。 ナイトは自分が何の力も無いただの娘になったような錯覚を覚えていた。 「気持ちいい?」 「ひあ、あ」 「もっと感じて」 「んあ、あああっ」 「ほら、もっと!」 「や、あ、あ、ああっ、あああああああっ!!」 姫が昂ぶり始めた情欲をナイトに叩きつけ始めた。 虚勢を剥がされて、自分さえ見失いかけた心に暗示のようにその情欲が刻み込まれていく。 スポンジが水を吸うようにナイトの心はそれを受け入れ始めていた。 歪んだ主従関係も、自分を保つための虚勢も、今は全てどうでもいい。 ただ今は、女として愛される悦んびを感じていたい。 「あ……」 (きもち、いい……………) 「ああぁーーーーーっっ!!」 涙を流しながらナイトは絶頂した。 背筋が強く反り返り、仰け反った喉が悲鳴のような叫びを搾り出す。 断末魔のような絶頂に合わせて体内が締まり、姫が小さく呻いて愛液にまみれた自分自身を引き抜いた。 「ひんっ」 引き抜かれる刺激でもう一度軽く痙攣したナイトが、糸が切れたようにがくりと俯く。 その身体に覆いかぶさって姫が放つ精液の熱さを背中に感じながら、ナイトはゆっくりと崩れ落ちた。 「……う……」 枕に顔を埋めるように前のめりに突っ伏して小さな声を出す。 頭の芯が鈍く痺れ、強力な倦怠感が全身を包み込んだ。 虚脱感に浸るナイトの耳元に、屈みこんだ姫が口を寄せる。 「……素敵だった」 そう囁くと側頭部に軽い口付けをして、姫はナイトの顔が向いてるのと反対側に倒れこんだ。 気怠げな腕が頭と腰に回り、ナイトを自分のほうへゆっくりと引き倒す。 そのまま抱き寄せられると虚ろな幸福感がナイトを包んだ。 (あ……) つ、と背中を精液がつたった。 思考の全てが熱に侵され、ぐずぐずに溶けきった理性で、ナイトはぼんやりと思った。 (今聞かれたら……何を聞かれても本当の気持ちを答えてしまいそう……) 抱きしめたまま、姫が囁いた。 「……ねえ、ナイト」 (あ……) 「あのね……」 どうしよう、という、何を聞かれるのか、という、恐れにも期待にも似た感情が駆け巡る。 「姫……」 そして、ヒビの入った器から水が流れるように、 ナイトの口からある言葉が勝手に零れ落ちようとした。 「私……」 「次は、目隠しを使いたいのだけど」 嬉しげに、楽しげに、姫が言った。 力の入らない首をゆっくりと巡らせ、ナイトが後ろの姫を見る。 ……正直、従者を辞めようかと一瞬本気で思った。 ―――――――――――――――――――― 「さ、ミロスに戻らなくちゃ」 翌日、カザンの城門前で旅支度をした姫が言った。 鎧を着込み荷物を背負ったナイトが、歩み寄りながら姫に言う。 「言われたとおりギルドオフィスにも連絡はしておきました。 向こうに着いても、しばらくはミロス支部の指示に従うようにとのことです」 「うん。セティス様からは危険なミッションには参加しないように言われてるけどどうかしらね」 「一応マレアイアから公式に連絡は行っていますし、あまり危険なミッションへの 参加要請は来ないでしょう。カザンとしてはそうも言ってられないかもしれませんが」 「そのとき考えるとしましょうか」 「そうですね」 ふふっと笑うと、姫は改めて隣に立つナイトに顔を向ける。 「さ、行きましょう」 「はい」 そして、歩き出す姫の後を着いてナイトは歩き出した。 「……」 「……」 「……」 「……あ」 「どうしたの?」 しばらく行った所で、ふとナイトは立ち止まった。 「あ、いえ……ええと、すみませんが先に行ってもらえませんか」 「忘れ物?それなら一緒に戻るけど」 振り返って尋ねる姫にナイトは首を振った。 「いえ。とにかく……すぐに追いつきますから」 「そう……分かったわ、すぐにね」 少し考えた末、姫はナイトの言うとおりに先へ歩いていった。 しばらくその背中を見送り、後ろ姿が小さくなったのを確認すると ナイトは背後のフロワロ畑に向かって声をかけた。 「……そこにいるんでしょ」 フロワロの中からひょこん、と人竜が頭を出した。 ナイトは深くため息をつく。 「はぁ……」 「えと、あの、だって……」 人竜がごにょごにょと困ったような申し訳なさそうな顔をして何か言う。 「……いいわ、好きにしなさい」 「え」 もう一度ため息をついて、ナイトは一言だけ呟いた。 人竜が意外そうに顔を見上げてくる。 「ただし。絶対他の人の前に出ないこと、私に迷惑をかけないこと。 もし破ったら、もう絶対に口を利かないからね。分かった?」 「う、うんっ!」 人竜の顔にぱあっと笑顔が広がった。 やれやれ、と肩をすくめてナイトは踵を返す。 再び人竜がフロワロに引っ込んだのを感じつつ、ナイトは向こうを見た。 まだ姫の姿は小さく見えている。 そして、ナイトは走り出した。 後ろからは人竜がフロワロの中を着いてくるのが気配で分かる。 ふと足音に気付き振り返った姫のもとへ、ナイトは足取りも軽く駆けていった。
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/21.html
→星遺物との邂逅9
https://w.atwiki.jp/makarunote/pages/187.html
メシアの邂逅 (メシアのかいこう) 基本情報 アーティスト Tatsh 配信日 2015/04/22 ジャンル オリジナル 原曲 - 解禁方法 マイページで購入(5000Gc)→2018/07/02以降はアンロックキー(15個)で解禁 BPM 223 難易度 S4/N8/H13(旧:4/7/10) 特徴 高速NORMAL以上は同時押し注意HARDはボタン連打に特化 アップデートに伴う特記事項 2018/03/2915段階の難易度表記に対応。 2018/07/02楽曲ショップの廃止に伴い、解禁条件が変更。 特徴 超高速、かつ起伏に富んだコースデザインが特徴。 曲のリズムは素直な4拍子だが、小細工を許さない規格外のスピードが問題となる。 HARDには1秒あたり約15回という高密度のボタン入力を要求する箇所が多数あり、正攻法でノーミス以上の実績を取るにはプレイヤーの高い身体能力が要求される。 NORMAL以下では、HARDの高密度ヒット連打はビート、ホールド、スクラッチに変化。ビートの演奏には気合の連打は必要ない。1秒あたり5〜6回ほどのボタン入力で維持できるので、瞬発力よりも「持続力」を重視しよう。 コースに関してはSIMPLEとNORMALでコースの見せ方が異なる部分がある。 NORMAL以上ではステージ開幕に「アバターが逆走する」演出があるので注意。 アドリブの注意点 NORMALとHARDの隠し場所と個数が共通。 NORMAL以上でのアドリブの隠し場所は、SIMPLEにおける隠し場所をすべて含む。中盤には「ウラ拍」に隠れたアドリブが目立つので、探索は必ず8分打ちで実行すること。 4つ打ちで発見できないアドリブについては、次項「HARDの注意点」を参照。 HARDの注意点 BPM223の16分間隔という高密度のヒット連打は、一朝一夕の練習で安定するような代物ではない。 基本方針としては問題のヒット連打以外を万全に対策し、「連打以外ノーミス」という状態まで仕上げてから、ボタン連打の練習にかかろう。 以下、難解なポイントを絞って順に説明する。 ①ステージ開幕 HARDでは、アバターが逆走するポイントに8分間隔の4連続スライドが置かれている。ステージ開始からの譜面は下記参照。 連続スライドは4回あるが、最後の1回のみパターンが違う(それまでとは左右対称となる)。 --…ホールド 〜〜…スクラッチ ◯……ヒット ◎……クリティカル [\]=[↖︎+↘︎] [⇆]=[←+→] 4拍子【① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ ① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ 】 譜面[⇄.....◯.....◯.....◯.....←...→...] [\.....◯.....◯.....◯.....↗︎.↙︎.↘︎.↖︎.] [-----------------------.◯...◯.◯.] [---------------------.◎.↗︎.↙︎.↘︎.↖︎.] [---------------.-----------.◯.◯◯] [-----------------------.↗︎.↙︎.↘︎.↖︎.] [---------------.-------.↖︎.↘︎.↙︎.↗︎.] ◀︎左右対称パターン [---------------.-------.◯...◯.◯.] ②序盤、ヒット超連打×4の直後 前述①の少し後になる。16分間隔のヒット超連打が計4回あり、その「4回目」からの繋ぎの部分が問題。画面スクロール方向が突然変わるので、次に演奏すべきターゲットを見失いやすい。問題の「4回目」からの譜面は下記参照。 ◯……ヒット ◎……クリティカル 矢印…スライド ==…デュアルホールド 4拍子【① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ ① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ 】 譜面[◯.◯.◯.◯.→...←.◯...◯.◯...◯◯◯.◯.◯.] [◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯]◀︎「4回目」ここまで [◯...◎.....↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.] [◯.◯.◎.....↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.↓.↑.] [◯◯◯.◯.....↑.←.↑...↑.←.↑...↑.←.↑.] [◯◯◯◯◯.....◯◯◯.◯.◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯] [=====. …… ヒット連打からデュアルホールドへの繋ぎが難しい。 ③中盤の「同時押し複合」地帯〜小休止 ボタン連打の要素以外で最も難しい場所はココ。 8分間隔の4連続スライドは、斜め指定がない代わりに、方向指示の組み合わせが複雑なので注意しよう。特に4回目は悪質なチェイン切断装置である。 なお、複合地帯の締めとなるヒット連打(個数は20個)の直後には、いわゆる「4つ打ち」で拾えないアドリブが隠れている。隠し場所は下記を参照(NORMAL以下も同じ場所にある)。 ◯……ヒット ◎……クリティカル ★…アドリブ 矢印…スライド 4拍子【① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ ① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ 】 譜面[..◯.◯.◎...◯.◯.◎...◯.◯.◎.↑.↓.↑.←.] [..◯.◯.◎...◯.◯.◎...◯.◯.◎.↑.↓.↑.→.] [..◯.◯.◎...◯.◯.◎...◯.◯.◎.↑.↓.↑.←.] [..◯.◯.◎...◯.◯.◎...◯.◯.◎.→.←.↓.←.]◀︎問題の4回目。 [..◯.◯.◎.→.←.◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯] [....◎.......★.....★.....★...◯◯◯.]◀︎ウラ拍隠しに注意 [◎.....★.....★.....★.....★...◯◯◯◯]◀︎ウラ拍隠しに注意 ④最後の16分ヒット超連打の直前 地味ながら対策必須。単純な8分打ちの連打の中に16分間隔のヒット3連打が含まれている。この3連打でペースが狂うと、後半のヤマ場となる「アドリブ2個〜ヒット49連打」にかけて深刻な影響が出るので慎重に。該当箇所の譜面は下記参照。 ◯……ヒット ◎……クリティカル ★……アドリブ 4拍子【① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ ① ・ ② ・ ③ ・ ④ ・ 】 譜面[◎.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯◯] [◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯.◯◯◯.◯◯◯.◯◯◯.◯.◯.◯◯] [◯...★...★...◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯] [◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯...]◀︎連打は「49回」 ……連打が苦手で「SAFEやSUPER SAFEの使用を検討している」人は、問題の超連打「以外」で何回ミスしているかを必ずチェックし、反復練習でミスを丁寧に取り除いていこう。ボタン連打の練習やアイテムの使用は、それからでも遅くないだろう。 【アップデート年表へ戻る】 【トップページへ戻る】
https://w.atwiki.jp/glowkai/pages/16.html
dexyuoとの邂逅 激闘の予感その1 グロ「さちことしょっさんもやるって!とりあえず3日後くらいに戦えそうだw」 ア「早くないw」 公「ってか0時に戦えないの?」 グロ「それだ!!」 激闘の予感その2 グロ「入れてきた!」 ア「無理でしょw」 グロ「僕はしょっさんのWIZを入れてくる!二人はエルフの森へ行って時間までレベルを上げて!」 公「うい」 復讐に燃える男(注:発言にファンタジー風のアレンジ有) ア「ここに・・・dexyuoが?」 グロ「おそらく!」 グロ「転送開始!みんな急げ!」 ショ「フフフ・・・」 グロ「何?!しょっさんが・・・dexyuoと!?」 ア「グロさん!これはどういうこと?!」 ショ「見ての通りだ!お前達にdexyuoはやらせん!」 公「フッ」 グロ「おぉ!あれは烈火!」 ア「さすがハムさん!・・・あ!危ないッ!」 グロ「うわぁーーーー致命打でやられた!!」 dexyuo「フフフフフフフ・・・ハーッハッハッハッハ!」 ア「グロさん!!くっ・・・dexyuo・・・!」 公「ぐわぁぁぁぁぁ!!」 ア「ハムさん?!あぁ・・・あれはホルパ!!」 dexyuo「フフフフフフフ・・・ハーッハッハッハッハ!」 ア「や・・・やめろぉぉぉーーーーー!!」 公「ぐっ・・・」 ショ「さて・・・残ったのは君だけだぞ!」 ア「よ・・・よくも二人をぉぉぉぉぉ!!!」 現実 グロ「やっぱ普通につえぇ・・・」 ア「でもみんな100レベルだったら勝てるよw」 公「レベル上げるか」 グロ「あっちは防具縛りで抵抗ほとんどないから、ハム君に頑張ってもらうしかないなw」 ア「しょっさんのWIZも必要じゃない?w」 グロ「しょっさんなら2,3日で戦えるレベルまで上げてくれるよw」 dexyuo「おつかれー!」 グロ「今日から毎日深夜、デュオさんが出れる日は戦ってもらうことにしたから!」 dexyuo「えぇw」 いよいよ姿を現したdexyuo!そして謎多き男しょっさん! 果たしてどうなるAW&G!次回もお楽しみに!
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/165.html
0075:邂逅・乖離 ヒソカと剣八。二匹の獣は峻烈な舞を踊り続けていた。 押されているのはヒソカ。 体格の差、体重の差、そして得物の有無。 妖刀ムラサメブレードを振るう剣八と、共通支給品のエンピツを念で強化しているヒソカ。埋められない武器の差。 ヒソカは致命傷こそ受けてはいないものの、既に全身に軽い打撲や裂傷を負っている。 だが、剣八もヒソカもそれに構うことなど全く無い。 互いに持てる技巧の限りを尽くして、終わることなく、凄絶な舞を踊る。踊る。踊り続ける。 唐突に、ヒソカは間合いを離そうと後ろに跳んだ。それを受けて、剣八はさせまいと大地を蹴る。 よって互いの間合いは未だ変わらず、故に、ヒソカは刀の間合いから逃げることあたわず―― と、ヒソカはおもむろに自分の指を鳴らした。すると、前触れも無しにナニかに足を取られ、剣八が転倒する。 「驚いたかい?これがボクの能力。オーラを粘着質のゴム状に変化させることができる」 体勢を崩した剣八に向かって、追い討ちをかけるわけでもなく、ヒソカは語りかける。何故なら―― 「さっき、賭けの提案をした時、すでにこのチカラ、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」をキミの足に貼り付けておいた」 「はっ!くだらねェ!こんなチャチな玩具に軽い攻撃で、俺を止められるとでも思ってんのか?!」 ――ヒソカは理解していたから。今の攻撃では、相手に決定的なダメージを与えられないということに。 瞬時に剣八は体勢を立て直し、疾駆する。狙うは一つ、前方に存在する奇術師の命、ただそれのみ。 剣八がヒソカに肉薄し、同時に右手に構えたムラサメブレードを薙ぐ。 ヒソカは身体を屈め、紙一重の距離で避ける。避ける。避ける。 そして、刃を振るえぬ零距離に密着すると、エンピツを剣八の眼球に突き立てんと腕を伸ばす。 剣八は僅かに顔をずらし、エンピツが己の眼球に突き立つのを阻止。 同時に、空いていた左手で、ヒソカに正拳での攻撃を加え、刀の間合いに入り直そうとする。 次の瞬間、ヒソカが指を鳴らす。間髪おかずに、剣八は、左足に何かに引き摺られるような感覚を覚える。が、その体勢は崩れない。 (くだらねェ!来るタイミングさえ分かれば、簡単に踏ん張れる!それに、体勢を崩したところで、アイツの攻撃じゃ――) ――剣八の独白が終わる前に、ナニかが彼の首筋を切り裂いていた。 ――ヒソカは既に、身体に武器を仕込んでいた―― ヒソカが仕込んでいた武器、それは全員に共通の支給品として配られたメモ用紙。 一般人にとってはそれは単なる紙に過ぎないが、 念能力者であるヒソカにとっては、オーラを纏わせることによって、紙を刃のように変化させることも容易い。 使い慣れたトランプほどの殺傷力は期待できないが、急所を狙えば人間一人を殺害することなど造作も無い。 ヒソカが張っていた伏線は、自身の念能力、「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」。 予め、肌の質感を紙の上に投影し、それを「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で自分の腕に貼り付けることで、あたかも徒手であるかのように装った。 そのうえで、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を実演することによって、それのみが自分の奥の手であるように見せかけた。 ヒソカの嘘は、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」の発動の際、指を鳴らすという動作を付け加えていたこと。 剣八の注意をそちらに惹き付けるため。 実際のところ、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」はヒソカの意のままに伸び縮みするということを隠すため。 そして足だけではなく、剣八の首筋にも「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を貼り付けていたということも。 何が起こったのか分からない、といった顔で首筋から出血する剣八から顔を逸らし、ヒソカは志々雄に向き直る。 「キミもなかなか強そうだ。どうだい?ボクと遊ばないか?」 「……やめておく。獲物を横から掻っ攫ったら、更木が怒りそうだしな」 「……重ね重ね済まねェな、志々雄」 ヒソカの誤算は、剣八の耐久能力。下手な斬魄刀では傷一つ付けることができない、その鋼の肉体。 制限下ではその防御能力は確実に減衰していたが、同じように威力の減衰した念能力では、 剣八に致命傷を負わせるほどの殺傷力を紙に持たせることはできなかった。 見れば、首筋から噴出していた血液は、止まることはないものの、既にその勢いを減じていっている。 「このゲームは最高だ……こんな連中がゴロゴロいやがるのか!!」 剣八は天を仰ぎ、祈りを捧げるかのような歓喜の表情で呟く。その身から放たれる圧迫感は、更に大きさを増していき…… (潮時……だな) 蝶野は考える。おそらく、あの更木という男は戦闘狂。 仲間に引き入れることは難しいし、出来たとして、それは雷管の故障した爆弾を手に入れたようなもの。 このままではヒソカの勝ち目は限りなく薄いし、自分のオシャレを理解できる者をここで失うのも惜しい。 ならば、この場は退くか…… ――――――ヒラリ―――――― 一羽の蝶が戦闘の中心点に舞い込み、次の瞬間、轟音と共に炸裂する。視界を遮る爆炎と爆煙。 そして、視界が回復した時には、ヒソカも蝶の様な男も、その場から姿を消していた。 「チッ。逃げやがったのか」 「いや、お前の勝ちだぜ、更木。見ろ」 ヒソカたちがいた場所に残っていたのは、何の変哲もなさそうな釣竿が一つ……戦闘前の約束通り、残されたヒソカの支給品だった。 【佐賀県 北部海辺の崖/黎明~早朝】 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:健康 [装備]:核鉄LXX@武装錬金 [道具]:荷物一式 [思考]:1.ヒソカを連れてこの場を離れる 2.知り合いとの合流、ヒソカと行動 【ヒソカ@HUNTER×HUNTER】 [状態]:疲労(中)、全身に軽い打撲、裂傷 [装備]:無し [道具]:荷物一式 [思考]:1.武器を手に入れ、万全の状態となったあとで剣八と再戦 2.知り合いとの合流、パピヨンと行動 【更木剣八@BLEACH】 [状態]:首筋に中度の裂傷、急ぐ必要は無いが、止血の必要有り [装備]:ムラサメブレード@BASTARD!! -暗黒の破壊神- [道具]:荷物一式 サッカーボール@キャプテン翼 [思考]:1.ヒソカとの再戦 2.志々雄と決着を付ける 3.強いヤツと戦う 【志々雄真実@るろうに剣心】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:荷物一式、ゴンの釣竿@HUNTER×HUNTER [思考]:1.刀を探す 2.剣八と決着を付ける 3.全員殺し生き残る 時系列順で読む Back 狂える瞳、支配する瞳、決意の瞳 Next 影絵の街で 投下順で読む Back 狂える瞳、支配する瞳、決意の瞳 Next 機人夜襲 038 物々交換、そして賭け死合 パピヨン 118 papillon / magicien 038 物々交換、そして賭け死合 ヒソカ 118 papillon / magicien 038 物々交換、そして賭け死合 更木剣八 152 刹那の風と燃え滾る炎 038 物々交換、そして賭け死合 志々雄真実 152 刹那の風と燃え滾る炎
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/16.html
ニンギルス 残念だが、不正解だ! 風、地、水、炎、闇、光、神の7属性が存在しているぞ! まだまだ修行が足りないようだな! 今回の探索はお預けだ! そして、間違えたお前たちには補修を受けてもらう! みんな「そんな~!」 →星遺物との邂逅14
https://w.atwiki.jp/2ndsrwog/pages/121.html
シナリオ攻略 第37話「頑鉄番長Gバンカラン」⇦ 第38話「四神邂逅」 ⇨第39話「狼と犬達」 作戦目的 出現条件 勝利条件(1) 1. 虎王機以外の敵の全滅。 最初から 勝利条件(2) 1. 雀武王のHPを22000以下にする。 敵増援(1)出現後 勝利条件(3) 1. 武雀王の撃墜。 敵増援(2)出現後 敗北条件(1) 1. 味方母艦の撃墜。2. ブリット、またはクスハの撃墜。3. 虎王機の撃墜。 最初から 敗北条件(2) 1. いずれかの味方ユニットの撃墜。2. 虎王機の撃墜。 敵増援(1)出現後 SRポイント獲得条件 3ターン以内に、妖機人を30機以上撃墜する。 最初から 備考 4PPまたは雀王機・武王機いずれかのHP70%以下で敵増援(1)が出現勝利条件(2)達成後、敵増援(2)が出現敵増援(2)出現より3ターン後PP開始時にシナリオ終了(勝利条件(3)を達成してもマップクリアにはならない) 味方ユニット 機体 メインパイロット 出現条件 備考 ハガネ テツヤ 初期配置 ヒリュウ改 レフィーナ 初期配置 グルンガスト参式 ブリット 初期配置 合流不可サブパイロットは任意で選択可 龍人機 クスハ 初期配置 合流不可 出撃部隊選択×12 初期配置 敵ユニット 機体 メインパイロット 出現数 出現条件 Lv HP 最大射程(P) PP / 資金 アイテム 備考 N H N H 虎王機 虎王機 1 1 初期配置 43 37000 38050 7(3) ?? / ???? 念動フィールド、分身 雀王機 夏喃潤 1 1 初期配置 43 45000 46050 8(5) 16 / 12000 EN回復(中)、パイロットブロックHP70%以下で撤退N 31500/H 32235 武王機 泰北三太遊 1 1 初期配置 43 55000 56500 9(-) 16 / 12000 EN回復(中)、パイロットブロックHP70%以下で撤退N 38500/H 39550 帝江 妖機人 6 6 初期配置 40 4700 5750 5(1) 4 / 2900 孟槐 妖機人 4 6 初期配置 40 3700 4750 6(2) 2 / 3300 何羅魚 妖機人 6 8 初期配置 40 9500 10550 8(2) 6 / 3900 抱鶚 妖機人 9 9 初期配置 40 5400 6450 4(2) 4 / 3500 苦辛公主 妖機人 6 6 初期配置 40 4100 5150 7(2) 2 / 2700 雀武王 夏喃潤 1 1 敵増援(1) 43 100000 102400 9(5) 20 / 15000 EN回復(中)、パイロットブロックHP22000以下で撤退 帝江 妖機人 2 5 敵増援(1) 40 5400 5750 5(1) 4 / 2900 NORMALでも2段階改造済み 何羅魚 妖機人 4 5 敵増援(1) 40 10200 10550 8(2) 6 / 3900 NORMALでも2段階改造済み 抱鶚 妖機人 4 4 敵増援(1) 40 6100 6450 4(2) 4 / 3500 NORMALでも2段階改造済み 苦辛公主 妖機人 2 4 敵増援(1) 40 4800 5150 7(2) 2 / 2700 NORMALでも2段階改造済み 武雀王 泰北三太遊 1 1 敵増援(2) 43 100000 102400 9(5) 20 / 18000 EN回復(中)、パイロットブロック、神獣盾HP70%以下になる度ド根性使用登場から3ターン経過でマップクリア 攻略アドバイス クスハが龍人機、ブリットがGラプター(Gバイソンに搭乗者がいれば参式)で強制出撃。合流は不可。 地形はほぼ全て蚩尤塚と表示されるが、地形効果はまちまち。陸タイプの位置取りの際はよく確認しよう。 SRポイントを取得するには初期配置の妖機人を3ターン以内にほぼ全滅させる必要がある。連撃持ちを中心に部隊をバランス良く振り分けて各個撃破していこう。左右の帝江+苦辛公主4組は1EP、中央の何羅魚4組は2EPに動いてくるが、それ以外は5EPまで動かない。特に北側の集団は位置も遠いので、連撃と加速で先行させてEPの反撃で効率良くダメージを与えたい。雀武王出現時の増援を倒してもカウントされるため、状況次第では増援の方を狙うのもあり。 3PPまでに攻撃すれば雀王機か武王機の片方は撃墜できる。撤退HPが低い雀王機を狙う方が楽。SRポイント獲得と同時に狙う場合は合体攻撃持ちを向かわせよう。一撃必殺砲、ランページゴーストorE.D.N.、竜巻斬艦刀などを絡めたマキシマムブレイクでHARD無改造でも撃墜可。 4PP、または雀王機か武王機のHP70%以下で雀武王と敵増援が出現。夏喃と泰北は気力などを引き継ぐ。雀武王とブリット・クスハ両名の戦闘前会話を発生させると隠し武器『シシオウブレード』のフラグ1が成立。武雀王とブリット・クスハ両名の戦闘前会話を発生させると隠し武器『シシオウブレード』のフラグ2が成立。入手自体は40話。ただし40話でも戦闘前会話の発生とブリットの撃墜数50以上を満たす必要がある。 雀武王出現後はいずれかの味方ユニットの撃墜でゲームオーバーになってしまうので注意。虎王機、雀武王、武雀王はクスハとブリット優先。装甲の改造が十分なら念動フィールドで弾けるが、そうでなければ結構なダメージを受けるので鉄壁や不屈の使用、修理装置や精神での回復を忘れずに。 武雀王出現まではターン制限なし。雀武王は移動しないので、射程外にいればSP回復や補給Lv上げがやり放題。 雀武王のHPを22000以下にすると武雀王が出現。そこから3ターンが経過するとイベントが発生してクリアとなる。武雀王はHPが70%以下になる度に全回復してしまうので、放置して雑魚掃除や補給Lv上げでもしておこう。 周回を重ねて改造や養成が十分なら撃墜も可能だが、何度撃墜しても資金とPPは最初の1回しか獲得できない。水中にいるので撃墜を狙うなら攻撃に参加する機体にはスクリューモジュールを装備させておくこと。また、神獣盾の効果で通常攻撃はダメージが半減する。合体攻撃やバリア貫通武器で攻撃しよう。泰北にはガードがないので脱力の使用は必須ではない。参考までに、装甲ダウンL2適用・泰北気力150時の防御力は2910.3。「撃墜する=70%を一気に削り切る」なので、泰北の底力L5は無視できる。 難敵撃破を狙わない限り、楽に倒せるボスクラスは雀武王のみ。幸運、祝福や修業は雑魚に惜しみなく使っていい。Twin敵も多いので同時撃破時に使おう。 戦闘前会話 虎王機:ブリット 夏喃(雀王機):クスハ、ブリット 泰北(武王機):クスハ、ブリット 夏喃(雀武王):クスハ、ブリット 泰北(武雀王):クスハ、ブリット
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/20.html
ニンギルス 正解だ! 風、地、水、炎、闇、光、神の7属性が存在しているぞ! よく覚えていたな、イヴ! →星遺物との邂逅8
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/3572.html
《カオスファンタズマ:邂逅編》 かつての好敵手、難敵。 未だ見ぬ強敵、猛者。 そして友の幻影、その先へ。 1層~4層戦闘曲 ★ ★ 1層ボス 坂田銀時 夜岸星奈 2層ボス ※エネミー参加可 ドラウド 夜空乃 Ⅷ(オット) 名も無き覚者 3層ボス ※エネミー参加可 虚空の神ヘルシアラ シルバー シエラ ムラクモ 4層ボス ※エネミー参加可 妃菜乃 火愚病 火竜デフェール 魔王・ヴァンパイアロード 5層ボス 戦闘曲 PHASE 1【0 00~2 58】PHASE 2【2 58~】 《ノート》 カオスファンタズマにのみ登場。 表情に幼さを残す青年だが、その目は深淵より深い闇が映っている。 口数は少なく、ただ淡々と挑戦者を殲滅していく。 しかし、彼のボルテージが上がると別人のような興奮を見せ、誠意を持ってして挑戦者たちを迎え討つ。 全てを一瞬にして葬り去る『とっておき』があるとはエリノラの談。 カオスファンタズマへ戻る